ブラック学習塾

例によって、前に私がクビになった学習塾の同僚からメールが
届きました。


またグチかな、と思ったら、今年の春にその同僚が嫌で塾をや
めた男の子が、先日ひょっこり塾に来て、私に連絡をとりたい
からアドレスを教えてほしい、という話でした。


その子のメルアドが書いてあったので、メールを送ったら、懐
かしいですセンセー、と元気そうだったのでうれしくなりまし
た。


それはそれでよかったのですが、同僚が書いてきた塾の近況を
読んで、いかがなものかと思った話があったので書いておきま
す。


先日の休日に、塾の忘年会があったそうです。
ふだんは日曜日しか休めないので、たまの祝日はとても貴重な
のですが、社長にとってはおかまいなしです。


夕方から飲み始めて、同僚は2次会でさっさと逃げだせたらしい
のですが、なんとそのあと5次会まであり、解散したのは午前2時
半だったとか。
もちろん、翌日は授業があります。


ここまでならよくある話かもしれませんが、私がギョッとしたの
は、新型インフルエンザについてです。


松山でも、新型インフルエンザが猛威をふるっており、小中高と
学級閉鎖や学年閉鎖になっています。


もし講師が新型インフルエンザにかかったらどうすればいいです
か、と社長に訊いたところ、

「タダのカゼだと言い張って授業に出て来い」と塾生全員にうつそうが、
「空気感染だから、どこでかかったかなんか分からない」

(原文のまま)


という返事がかえってきたそうです。


酒の席の話ですから、酔っぱらって冗談を言ったのかもしれません。
しかし、社長はふだん保護者に配っているプリントに「こどもが一番
大切です」と書いてませんでしたっけ? 


不思議なのは、どうして講師が休んではいけないのか、ということ
です。
休んだぶん、補習をしなければならないのですが、それは社長の負
担にはなりません。


休んでいる間も給料を払わなければならないのがムカつくからとか? 
まさかね。


こんな奴が社長をしている塾がどうして潰れないのか、不思議でな
りません。
ある意味、こんなブラック学習塾をクビになってよかったと思います。