レーニンの顔写真

もうすぐ高校入試の時期なので、担当している教科の過去問をざっと見直して、傾向と対策を
練っている。
私は英語と社会と国語の、過去10年間の問題を解いてみたのだが、社会の問題はいろいろと考
えさせられることが多かった。


とりあえず、マルクス主義の影響がすごく出ており、やたらと社会運動関係の項目が問われて
いるのだ。
それはそれで大事なことかもしれないが、もっと出題するべき部分はあるのではないか。


私は他の県の入試問題を知らないのだが、よそでも同じような偏向が見られるのかもしれない。
歴史教科書問題は一歩引いて見ていたので、左右どちらの主張も分からないではなかったけれ
ど、高校入試問題は影響が大きいのではないかと思う。


入試対策の問題集にも、どうかと思う内容がある。
歴史分野の、第一次大戦から第二次大戦あたりの問題で、ロシア革命を主導したのは誰か、と
いう問いがあり、レーニンと答えなければならない。これは基礎問題である。


その後のページに発展問題があり、レーニンの顔写真が載っていて、この人は誰か、という問
いがある。
おいおい、これはどこの国の問題集だ? と思わざるを得ない。
中学生がレーニンの顔写真を憶える必要があるのだろうか? 


教科書は検定制度などでチェックが入るけれど、問題集は自由に出版できるはずなので、まだ
まだ左翼関係の人が作っている可能性が高い。
もっとも、問題集は売れなければ採算がとれないのだから、入試問題に出るような内容にして
いるはずだ。


ということは、入試問題に左翼関係の人がいる限り、問題集の傾向も変わらないということに
なる。


県立高校の入試問題は、県の教育委員会が作成しているはずで、組織の新陳代謝がどのくらい
活発なのかは分からないが、そろそろ世代交代をしてもいいのではなかろうか。
いや、世代交代というか、考え方を変えると言った方がいいかもしれないが。