英語の教科書の登場人物

新潮新書の「日教組」を読んでいて思い出したのだが、私が塾の講師を
していたときの、中学生の英語の教科書の登場人物が、いま思うとなん
か変なのだった。


松山市は教育出版の「ONE WORLD」を使っている。全国的にはあまり使わ
れていないらしい。


この教科書の登場人物は、日本人の少女アキ、クラスメートのケンタ、
アキの友達のリサ(ニュージーランド人)、ケンタの友達のミン(ベト
ナム人)、キング先生(カナダ人)、アキのいとこのジュンとマリ(米
国人)である。


いちおう、米国人やカナダ人がいるからバランスはとれているのだが、
なぜ外国の留学生がニュージーランド人とベトナム人なのか。


おそらく、特定の国に偏ってはいけないという配慮があるのだろう。
南半球の国からひとり、アジアからひとり、という配分があるのかもし
れない。
(ちなみに前のバージョンの教科書では、アジア人枠は韓国だった)


しかし、素直に英国人や米国人をクラスメートにしてもいいのではない
か、とも思う。他の教科書ではどうなっているんだろうか? 


それから、教科書の内容も、沖縄に行ったり、モンゴルに行ったりと、
使いようによっては左翼的な話がいくらでもできるのである。
考えすぎかもしれないが。


もし、この教科書に日教組の幹部が関わっているとしたら、なんとも
頭の痛い話だな、と思う。