なぜオッサンは若者の歌についていけなくなるのか

さっき録画しておいた「HEY!HEY!HEY!スペシャルを見ていて分かったのだが、私は07年にヒット
した曲のほとんどを全く知らないか、サビしか記憶になかった。


これは私がオッサンで、もはや若者の好きな歌についていけなくなったことを意味している。
そのことは、まあ年相応だし別にかまわない。


では、そのオッサンたちはいまどんな音楽を聴いているのか。
実はあまり音楽に触れていないか、自分が若いときの曲を聴いているのだろう。
コンピレーションアルバムの「R35」とかいうのが売れているそうだが、あれは我々の世代の懐メロ
である。


そういえば、昔よく新聞広告で懐メロのレコード全集なんかが出ており、こんなもん誰が聴くんだ
ろう、と思っていたが、なんのことはない、自分がその世代になっただけである。
特に、今年亡くなった阿久悠の全集なんかをわりと欲しがっている自分に気がついたりする。


オッサンが若者向けの音楽についていけなくなるのはなぜか? 


ひとつは、「ああ、あのパターンね」と新鮮味を感じないからだろう。
あるいは、恋だの愛だのをテーマにした曲を、こっ恥ずかしくて聴いていられないからかもしれない。
当たり前だが、若いミュージシャンは若いオーディエンスに向けて曲を作っており、オッサンのため
には作っていないのである。


その一方で、キャリアの長いミュージシャンは、同世代に向けた音楽を作り、だんだんと閉じていく
場合と、新たに若いファンを獲得する場合に分かれていく。
何十年も売れ続けるためには、後者でないとやっていけないだろう。


ところで、私は若者向けの音楽のほとんどを聴かないが、ハロプロの音楽だけは聴いている。
つんく♂が同世代だからだろうか。
いや、すでにハロプロの音楽自体が懐メロ化しているからかもしれない。


私としては、もっとたくさん人にハロプロの曲を聴いてもらいたいのだが、いかんせんタイアップがと
れないから、なかなか多くの人の耳に届かないようだ。
もったいない話である。