プリンス論

プリンス論 (新潮新書)

プリンス論 (新潮新書)

以前、私が好きなプリンスのアルバムを並べてみたことがあった。(
そのときからほとんど私のプリンス像は変化していないのだが、本書を読むと
新しいアルバムも聴いてみようかな、という気持ちになる。


とはいえ、この本を読んでも、やっぱりプリンスというミュージシャンの
特異性というか、黒人音楽の流れから浮いている感じの理由はよく分からな
かった。


米国の若い世代がプリンスを再評価しているそうだが、白人と黒人では彼の
音楽の受け取り方が違うのではないか。
そんな気がする。


日本だと、ロッキング・オンがやたらと持ち上げており、逆にそれが新規参入を
拒んでいたのではないか。
正直、日本の若者はプリンスを知っているのかどうか、怪しいところだ。


もしかしたら、「ジョジョの奇妙な冒険」を通して知っているのかもしれない。
ジョルノ・ジョバーナの“ゴールド・エクスペリエンス”という名前は、記号
時代のプリンスのアルバムからとったものである。
アニメ化されたとき、エンディングにプリンスの曲が使われたらうれしい。