Boaz2012-07-24

中山康樹のこの本をパラパラッと立ち読みしたら

さよならビートルズ (双葉新書)

さよならビートルズ (双葉新書)

もはや若者はビートルズを聴いていない、ということが分かった。


この本は米英のロックやポップスの日本での受容について書いて
あるが、細かいところは読んでないので詳述はできない。
ともあれ、いわゆる「洋楽」(主に米英のロックやポップス)の
シェアは一昔前の20%から10%以下になったらしい。


原因は米国のソフトパワーの低下らしく、映画の興行成績も右肩
下がりなのだそうだ。


私も学生のころはビルボードのチャートを追っていたものだが、
現在は全く知らない。ほとんどハロプロの音楽だけを聴いている。


自分では、オッサンになったから若い人の聴く音楽についていけ
なくなったのだろうと思っていたが、どうも違うらしい。
若者曰く、歌詞の意味の分からない音楽を聴くのって、意味なく
ね? ということらしい。


前にも文学における基礎教養が失われた話を書いたことがあったが、
ロックやポップスにも同じような現象が起こっているようだ。
つまり、いくらなんでもこれは知っとかんといかんだろう、という
ものを知らない若者が増えてきており、平気で批評をしているとの
ことだ。


私は80年代の洋楽から入ったが、元ネタやらリスペクトなどで、芋
づる式に70年代、60年代とさかのぼって、超メジャーな作品だけは
おさえたつもりだ。


おそらく今の若者なら、YouTube などでもっと手軽に調べられるだ
ろうし、詳しい人は異常に詳しくなっているだろう。
そういう人が次の世代の音楽を作ってくれたらいいのだが。


いまはコマーシャルやカバーなどで、辛うじて昔のヒット曲が若者
の耳に残ることがあるが、あと20年ぐらいしたら、完全に断絶が起
こるのではないかと心配している。


もしかしたらクラシックやジャズの方が世代間の溝がないのかもし
れないな。