教え癖

私は学校の教師があまり好きではなかった。
彼らに心を開いたこともないし、はっきり言えば人間的に尊敬したこともない。
教師と生徒が深い絆で結ばれるなんて、テレビドラマでしかありえないと思っている。


もし、そういう絆ができるとすれば、よほどの問題児が矯正されたときで、私のように
ごく普通の生徒は、教師に勉強を教わるだけの極めてドライな関係しかなかった。
人格的な薫陶を受けることはほとんどなく、似顔絵を描いてからかう対象だった。


もちろん、学生時代の私は世間知らずであり、教師たちの深い思いがあるとすれば、そ
れに気づかないほどバカだった。
ただ、それを差し引いても、恩師と呼べるような人はいなかったように思う。


なぜそうなのか、ちょっと考えてみた。
あの、なんかイヤーな感じはどこから来るのだろうか。
私は、教え癖ではないかと思う。


教師は自分が教える教科に関してはかなり自信を持っている。
その自信がないと、きちんと教えられないだろう。それはいいのだ。


だが、自分の教える科目以外のことにも、押し付けがましい態度になる場合がある。
これが教え癖である。
教育は悪く言えば洗脳なので、教師は自分が絶対的な権力を持っていると勘違いするので
はないかと思う。


それに、生徒に舐められては授業にならないので、どうしても威圧感を出さなければなら
ない。そこがイヤーな感じを与えているのではないか。
つくづく因果な商売である。


私も身体にそのような澱がすでに溜まっているのかもしれない。
帰省した友だちに会ったときに、訊ねてみようと思う。


本文と写真はまったく関係ありません

从*´ -`)<いしかわ先生、ウザいです