ツイッターで、小学生の算数における掛け算の順番が話題に

なっていた。

本来は交換法則で順番を入れ替えても答は変わらないのだが、

文章題から立式するときにちゃんと理解しているかどうかを

確認するために、何に何をかけるか、を厳密に定めて、間違って

いたら答は合っているのにバツをつけるという。

 

じつにバカバカしい話で、教え方のひとつではあるけれども、

そうでないとダメというのは教師の都合でしかあるまい。

 

掛け算の順番に固執している教師は、おそらく漢字の止めとか

払いにも厳格なはずで、自分がきちんと教え込まないと子供の

能力が低下する、と信じているのだろう。

 

これは子供を工業製品のように考えているからで、欠陥がない

ものを出荷しなければ製造者責任になる、というのと同じである。

 

私は、そこまで責任を背負い込むことはないと思う。

学校で習う以外でも何らかのことは学び取るものだし、どこかで

誰かが補正してくれる、と考えたほうが楽ではないか。

 

もちろん、いいかげんにやればいいと言っているわけではない。

きちんと教えるべきことは教えなければならないが、専門家から

おかしいと言われることを数学の素人である教師が意固地になって

墨守するのは無意味だろう。

 

どうかもっと柔軟に教えていただきたいものである。