スピリッツの「美味しんぼ」を読んでいたら、家庭の食卓が崩壊している話になっていた。
確かに実例として挙げられている例はひどいものだったが、どのくらいの家庭でそうなって
いるのか疑問だ。
一人暮らしだと、わりといいかげんな食事をしていても、誰も文句を言う人はいないし、叱
ってくれる人もない。
最近は単身者世帯も増えているだろうから、家族の食卓というより、日本全体の食事がおか
しなことになっているのかもしれない。
ただ、料理というのは半分ぐらい才能に頼るところがあって、毎日おいしく栄養のバランス
のとれたものを作れる人はなかなかいないと思う。
また、低学歴というか、あまり頭が良くない人も、料理が下手なのではないかと推測する。
というのも、私の母親がそうだからだ。
子供のころ、ときどき味のないスープが出た。
恐らく母親がコンソメスープを見よう見真似で作ったのだと思うが、母親以外の家族は、こ
っそり塩や醤油を入れて味をつけていた。
自炊するようになって分かったのだが、私の母親は段取りが悪く、レシピ通りに作らないか
ら料理が下手なのだ。しかも、滅多に外食しないから、本当においしいものを知らない。
なのに、教育テレビの料理番組はけっこう見ていて、うろ覚えで新しいものにチャレンジし
たりする。
被害者はいつも家族だ。
もちろん、毎日きちんと食事を作ってくれたことには感謝している。
味のことで文句をつけるのは間違っているかもしれない。
それでも、よその家で食べるような、味も見た目も旨そうなものを、一度でいいから食べて
みたかった。
腐りかけの食材で一杯になった冷蔵庫のない家庭で暮らしたかったのも事実である。
“おふくろの味”というものがフィクションでしかなくなったのは、いつからなんだろうか。
私は、あれが食べたいなぁ、と思うような母親の料理はなく、おふくろの味といえば味のな
いスープなのだ。
他の人はどうなんだろうか。私だけが貧乏くじを引いている気もするけど。
本文と写真はまったく関係ありません
ノノ∂_∂’ル<キャプテンは料理しない方がいいと思う
州*‘ -‘リ<ゆー
川´・_・`川<‥‥‥‥