ドコモとトヨタ

ドコモが DoCoMo2.0 というキャンペーンを始めている。
反撃の狼煙をあげるみたいだけど、果たして成功するだろうか。


携帯電話のシェアでは、依然として圧倒的な優位を保っているドコモだが、このまま劣勢が
続けば50%を割るという危機感があるのかもしれない。


対する au仲間由紀恵篠原涼子のCMで絶好調のようだ。
ソフトバンクも、月額980円のホワイトプランが浸透しているみたいで業績を伸ばしている。
じゃあ、ドコモの売りって何なのよってことになるが、ひとつは多くの人が使っている安心感
かな、と思う。すなわち、シェアの低下は死活問題になるわけだ。


そもそも、人は広告によってキャリアを決定するのだろうか? 
最初に携帯電話を買う人にとっては、広告が重要なポイントになるだろう。
一度キャリアを決めてしまったら、面倒くさいからあまり変えないのではないかと思う。
実際、番号ポータビリティ制度が施行されても、予想するほど動かなかったし。


てことは、新しく携帯電話を購入する時期(たぶん3月から4月)に、ガンガンCMを流してイメ
ージをよくするのが得策だ。
また、子供のときから携帯電話を持たせておけば、大人になってからも同じキャリアを使って
くれる可能性を信じて、子供用携帯を売っているのだろう。
たぶん、裏切られるだろうけど。


これは私の勝手なイメージなのだが、ドコモはトヨタと似ている。
国内最強だが、若者が格好いいと思うブランドではない、ということだ。
おそらく DoCoMo2.0 のキャンペーンは、そのイメージを覆そうとしているに違いない。
しかし長年しみついたダサいイメージを、そう簡単にひっくり返せるのだろうか。
トヨタだってF1に参戦しているけれど、大金を使っている割には効果は薄いみたいだし。


そのあたりは、広告代理店の辣腕クリエイターや営業が血を吐きながらやっていくんだろうけ
ど、成功する見込みは五分五分ではないかと思う。


そういえば、コカコーラとペプシコーラのシェアはどうなってるんだろう? 
ユニークなテレビCMを作るのはペプシの方だが、シェアはコカコーラの方が高いはずだ。
気軽に買えるソフトドリンクと、高価な携帯電話を比較するのはおかしいけれど、広告が与え
る影響は思っているほどないのかもしれない。


若者向けの市場で敗れた場合、ドコモはレクサスブランドのような高級感のある携帯電話を開
発してみたらどうだろうか。
金持ちにしか持てない携帯を限定で発売するのである。


あるいは、ホワイトプランに対抗して、ドコモも980円プランを作る。
ただし iモードは使えず、通話とメールのみの携帯に限られる。
私なんかは、こういうプランが出たら飛びついちゃうけどな。
もっとも、ドコモは通話料金やパケット課金で儲けているんだから、こんな貧乏プランを作って
も自分の首を絞めるだけだが。


本文と写真はまったく関係ありません

ノノ*^ー^)・e・)<せーの、バリ3〜!