Boaz2015-02-04

月曜日の新聞に、ベネッセの広告が大きく載っていた。
セキュリティ会社と契約して、非金属製のものでも探知できるゲートを
用意した、とあった。


ちゃうねん、そういうことやないねん。


多くの顧客が求めているのは、情報を管理する社員を信用して、待遇を
良くすることであるはずだ。
なのに、最初から人を疑うなんて、方向性が真逆である。


もし原田泳幸の発案だとしたら、彼はベネッセが長年にわたって築いて
きたものを一瞬で破壊したことになる。
あんな探知機の写真をでかでかと載せて喜ぶのは、セキュリティ会社
ぐらいなものだろう。


通信添削というのは、子供と講師が赤ペンでつながることである。
それにはお互いの信頼がなければならない。
探知機はそれを失わせるのに十分なものだ。


新聞広告を見た人がベネッセに対して抱いた、なんとなく嫌な感じは、
すぐには現れないだろうが、じわじわと業績を蝕んでいくだろう。
ベネッセのシェアを奪いたい他の会社は、いまがチャンスである。