NHKスペシャル「世界ゲーム革命」を見た。
1995年には世界の7割のシェアを握っていた日本だが、現在では3割に
すぎないらしい。しかも市場規模は3倍に拡大しているから、かつての
勢いは完全に失われている。
私はドラクエぐらいしかゲームをしないので、いまのテレビゲームが
どんなものなのか分からない。
この番組を見る限り、欧米のゲームは戦争シミュレーションものが人
気で、日本はRPGが人気のようだ。
世界を席巻しているのは欧米のリアル系のゲームのようで、これは日
本が不得意な分野である。
まともに勝負しても勝てないだろう。
一方、スタジオジブリと協力して「二ノ国」というRPGゲームを製作
している様子も取材していたが、なんとなくセガサターンのために
鳴り物入りで制作された「シェンムー」と同じ臭いがする。
また、経産省が音頭をとってゲーム関連のビジネスを後押ししている
ようだが、これまた失敗しそうである。
通産省時代から、この役所が企図して大成功したのは、鉄鋼と自動車
産業の育成以外にはないからである。
日本人が最も得意なのは、リアル系ではなく萌え系であろう。
外国人に理解されないので、世界的なシェアは奪えないだろうが、こ
れを磨いて守っていくしかないのではなかろうか。
それより気になるのが、グリーやモバゲーなどの携帯向けのゲームで
ある。
私はやったことがないし、テレビCMを見る限り面白くなさそうなのだ
が、会社が大きくなっているらしいので人気があるのだろう。
携帯でやるということは、隙間時間を利用してゲームをしている人が
多いということである。
これは日本人特有の行動なのか、世界的にもそうなのか。
昔はぼーっとする時間というのがあったはずなのだが、最近のひとは
ぼんやりするのが嫌いなようだ。
この心理がよくわからない。