ダウンタウンと報道番組

ダウンタウンが本気で報道番組やります NEWS2006」という番組を見た。
どうしようもない二時間だった。


そもそも、ダウンタウンは政治・経済の番組を避けてきたはずである。
笑いをやっていればそれでいい、という姿勢を私は尊敬していたのだが、彼らにも文化人臭が
しみついてきたのだろうか? 


浜田は、実はこういう番組がやりたくて乗ってきたのだろう。
松本がやるなら俺もやる、というスタンスだったと思う。


で、松本がなぜやる気になったかというと、私は番組内の「きっちり委員会」という企画を
やりたかったのではないか、と推理する。
この企画では、松本が
1.下着ドロボウが捕まったとき、盗んだものを展示するのはおかしくないか? 
2.服のえりについているタグは不必要ではないか? 
3.ETCのバーはいらなくないか? 
という疑問を呈し、専門家がそれに答えるという内容だった。


これらは、日ごろ松本がラジオ(放送室)で言っていることをテレビでとりあげただけなのだが、
スタジオの空気的にも、番組の内容的にもスベッているように見えた。
なぜスベッているかというと、基本的には松本の私憤にすぎないからだ。
その私憤が多くの人に共有されない限り、何を喋ってもダメだろうと思う。


その点、ビートたけし爆笑問題は私憤をうまく公憤にすることができ、そのバランス感覚で報道
番組をやっているようなものだ。
もしダウンタウンが彼らのような番組を作りたいのであれば、やはりある程度のインテリジェンスが
必要だろう。
事実、この番組ではそういう部分をほぼ宮崎哲弥テリー伊藤に依存していた。
そういうフォーマットであれば、別にダウンタウンがいなくても番組は成立するだろう。


松本は「まともな教育を受けてない」と自虐しているが、本質的に芸人が政治経済を語ることの
厭らしさを嫌っているような気がする。
そういうことを言えば、先輩の西川きよし島田紳助を批判することになってしまうから明言しない
だろうが、芸人として自分の着地点はそこにはないな、と確信している節はある。


では、北野武のような映画監督になりたいのか、といえば、どうも違うような気もする。
松本の映画は、撮影が終わって来年公開らしいのだが、たぶん大衆受けは狙ってないだろうし、
コケるような予感がしてならないが、それは見てからの判断だな。


できれば、ずっと「ガキの使い」の“笑ってはいけないシリーズ”みたいなのをやっていてほしい
のだが、年齢と体力の問題があるから、なかなか厳しいものがある。
また漫才にもどることが一番いいように思えるが、芸人の老後も難しいものだなぁ‥‥


本文と写真はまったく関係ありません

ノリo´ゥ`リ<こはっピンクは年金もらえる☆カナ
从*・ 。.・)<老後のために、分散型投資を考えてもいいと思うの