芸名やペンネームで「カタカナ+苗字」のパターンの人がいる。
思いつくまま挙げてみると、カールスモーキー石井、ナンシー関、サンプラザ中野、
デーモン小暮、パパイヤ鈴木、ダンディ坂野、コージー冨田‥‥
これは、売れようと思ったからつけたのだろうか?
考えてみれば、不思議である。
外国人みたいで格好いい、というニュアンスもあったのかもしれない。
こういう名前は、香港の人が元祖なような気がする。
英国の植民地だったので、英語風の名前も必要だったのだろう。
ジャッキー・チェンとかアンディ・ラウなんかが典型的だが、最近は周星馳のように
英語名をつけないようだ。ちなみに彼の英語名はレイモンド・チョウだったと思う。
昔の芸人は、尊敬する米国の俳優を日本語にした人がいた。
益田喜頓はバスター・キートンから、谷啓はダニー・ケイからそれぞれあやかった
ものだ。
作家だと江戸川乱歩がエドガー・アラン・ポーからペンネームを作っている。
やはり敗戦後、米国人のような名前をつけると面白かったり、格好よかったりする
時期があったのだろうか。
調べてみないと分からないが、「カタカナ+苗字」の芸名は戦後になって増えた
ような気がする。
ところが、だんだん色ものというか、うさんくさいニュアンスがあるので、真っ当な
印象を与えたい場合は、漢字だけ、あるいはひらがなだけの芸名で売り出す人が
増えてのではあるまいか。
憶測だけで話を進めて申し訳ないが‥‥
90年代に入ると、優香とか梨花といった源氏名系の芸名や、Gacktとかhydeといった
アルファベット系の芸名が人気を集める。
恐らく、同時進行的に、子供につける名前も変化しているのだろう。
もし、アルファベットでもよい、ということになったら、平気で Michael とか
Jennifer なんて名前をつけるに違いない。
たぶん、源氏名系やアルファベット系の名前は、美人・ハンサム度の高い芸能人しか
許されないのだろう。
それを逆手にとって、吉本興業の芸人がそういう名前にするかもしれないが。
芸人の名前も、コンビ名が先に有名になると、○○の誰、という呼び方が定着する
ので、フルネームを知っている人は案外少ないのではないか。
次長課長の河本とか、フットボールアワーの岩尾のフルネームは、ファン以外は
言えないような気がする。
それにしても、英語の名前か、ひねってフランス語の名前しかバリエーションが
ないのが哀しい。
スペイン語やイタリア語は、まだ格好いいと受け止められてないのだろうか。
ましてや、ヒンディー語やアラビア語は。
その意味では、UA って珍しい名前で成功したものだね。
本文と写真はあんまり関係ありません
(チャーミー石川です♡)