専門医になった理由

ぜひ、お医者さんに質問してみたいことがある。
「あなたは、なぜ○○科の専門医になったのですか?」


朝日新聞の2月27日付けには

新人小児科医 今年は4割減

 研修期間を終えて今年4月から大学病院などに勤務する医師のうち、小児科医が
 3年前の55%に激減することがわかった。04年度に導入された臨床研修制度の1期
 生。調査した日本小児科学会は、新制度で様々な診療科を経験するようになり、
 小児科の労働条件の厳しさを実感して敬遠する人が増えたのではないかと分析。


 (中略)


 臨床研修制度は、新人医師に幅広く基本的な診療能力を身につけさせるのが目的
 で、2年間に内科や外科など複数の診療科で研修を受ける。
 小児科は症状が軽くても夜間や休日に駆け込んでくる患者が多いうえ、医師不足
 もあって他の診療科より負担が重いといわれるだけに、同学会は「小児科医の
 待遇改善や研修制度の見直しなど、医師確保のための対策が必要だ」と訴えてい
 る。

とある。


おそらく、親がバカになったのと子育ての経験がある高齢者が周りにいなくなったため、
ちょっとした病気でもパニックになってしまうのだろう。
また、医療や教育をサービス業と勘違いしているため、24時間いつでも自分のために
応えてくれる、と理不尽な要求をしているのかもしれない。


そりゃあ、お医者さんだって人間だもの、すすんでひどい目には遭いたくないだろう。
小児科医になりたくないのも分かる。


そうすると、医者というのは、どういう心理で専門分野を選ぶのだろう? という
冒頭の疑問につながるわけです。


勉強していたら、わりと面白かったから選んだのか。
親が専門分野で開業していたから、跡継ぎでそうなったのか。
全くの偶然で、最初は嫌だったが今はまんざらでもないとか。
まあ、人によって千差万別だろう。


私は米国のドラマ「ER」を第5シーズンぐらいまで熱心に見ていたが、新人のカーター
先生が外科医になりたがったり、小児科医になりたがったり、救急医になりたがったり、
どうもフラフラしているのである。


ドラマだから、成り行きでそうなっているんだろうとは思うが、実際のところはどうなって
いるのか、良い本があったら教えていただきたいです。


そういや、米国では精神分析医が儲かるみたいだけど、そのうち日本も勝ち組どもの
不安をなくすために、高額なセラピーが流行るかもね。