企業と教育

海陽中等教育学校というのができるそうです。
これは、中部地方の有力企業(トヨタ中部電力JR東海)が出資して、
日本のイートン校を作ることを目的にできる学校だそうです。
学費に一年300万円ほどかかる全寮制とのこと。すごいですね。


このことに関して、教育の機会均等がないがしろにされる、などといった
批判が出てくるのは予想できますね。
それに対して、学校側では奨学金制度を充実させている、という反論も
あるでしょうけど。


私は、エリート教育というのはあってもいいのではないかと思っています。
バカを利口にするのにコストをかけるのは、あまり得策ではないのでは
なかろうかと。
(バカというのは、抽象的なことが理解できない、というような人の
ことです。中学生で数学がさっぱりできないような子のことですね)


しかし、企業が学校を作るというのはどうなんだろう、とも思います。
企業は利潤追求の組織です。
そのことに対して批判的な考え方は教えないのだろうか、などと勘ぐって
しまいます。

                    *


ある職業に対して、その人材を育成する大学というのがあります。
高級官僚になるなら、やはり東大法学部を卒業するのが有利でしょうし、
自衛隊幹部候補生になるなら、防衛大学校に進学するのがベストでしょう。
もちろん例外はありますけど。


それなら、いっそのこと企業が大学を作ったらいいじゃないか、とも
想像するのです。
大企業が大学を設置して、4年間でビジネスのイロハを教えるんです。
もちろん学費を払ってもらいます。
企業は新人研修を、お金を貰いながらできるんですよ。すごくお得だと
思いませんか? 
しかも、優秀な成績の生徒は、そのまま入社できますが、成績が悪いと
普通に就職活動しなければなりません。生徒も必死になりますよね。
いっそのこと、かつての陸軍幼年学校みたいに、子供のときから選抜し
ましょうか。利潤追求のためのビジネスマシーンとして教育するんです。
もう、お母さんも子供を入学させるために必死ですよ(笑)


                     *


まあ、上記のことは誰も相手にしない冗談ですけどね。
企業だって、そんなバカなことはしないでしょう。


しかし、学力低下だとか理科離れとか言ってるのは
誰にとって?
ということです。


こんなことを書くと、左翼っぽいなぁ。
反省。