深夜アニメの感想。

かぐや様は告らせたい

 最初はナレーションがいまひとつだと思っていたが、演出が

 よくて笑えた。藤原書記がいなければ話がうまく転がらなかった

 はずで、助演女優賞ものである。

 OPが鈴木雅之というチョイスで驚いたが名曲だった。

 

・五等分の花嫁

 初老になったので、もうこういうハーレムものは正直しんどい。

 カルビが脂っこくてあまり食べられないようなものか。

 中途半端なところで終わって無理やり結婚式になっていたが、

 マンガの方はもっと面白いのだろう。

 

 それにしても、少年マンガのヒロインはいつから勉強ができなく

 なったのだろう。この作品もそうだし今度アニメ化される

ぼくたちは勉強ができない」も、少年サンデーで連載されている

天野めぐみはスキだらけ!」もそうだ。

 

 もしかしたら読者の少年は勉強ができるというアドバンテージには

 リアリティを感じても、リア充っぽいことには感情移入できないの

 だろうか。その長所を武器にするために、ヒロインが勉強できない

 設定になったのかも。

 

ドメスティックな彼女

 これほど男に都合のいい話もない。

 同じ少年マガジンの連載作品だが、読者層がまったく違う気がする。

 

ソードアート・オンライン アリシゼーション

 時間をおいて続きがあるみたいだが、一応ラスボスを倒して終わった。

 このラスボスは欲望の権化みたいな設定だったので、世界を救う物語

 としては底が浅い感じは否めない。永遠の若さ以外に切実な理由が

 欲しかった。

 もっとも、仮想世界と現実世界が入れ子構造になっているようなので、

 それがどう関係してくるのかが楽しみだ。

 

・えんどろー

 ほぼ期待しないで見始めたら、意外と面白かった。

 というより、しっかり構成された話だったし、きちんと着地していて

 監督の腕を感じた。

 あと、久野美咲のすごさを堪能できた作品でもあった。

 昨年の「ひそねとまそたん」や「ベルゼブブ嬢のお気に召すまま」での

 演技も素晴らしかったので、なにか賞を受賞していると思うのだが

 どうなのだろう? 

 

魔法少女特殊戦あすか

 かなりエグくてグロい話だったけれど、コンプライアンス的に大丈夫

 だったのだろうか。私は攻めていて好きだったが。

 魔法少女たちが殺し合う物語はいくつも作られており、「まどかマギカ

 からずいぶん時間が経ったものだと思わせる。

 

深夜アニメの感想。

火ノ丸相撲

 なんとなく見始めて、最後まで見てしまった作品。

 スタンダードな少年マンガで、王道の物語だった。

 これって青年誌に移って大相撲編ができるのでは? 

 

ブギーポップは笑わない

 原作の小説を読んでいないので、すごくややこしく感じた。

 でも、そのややこしい話をよくアニメにしたものだと思う。

 あと、キャラクターデザインは大事だと分かった。

 

 

NHKガンダム誕生秘話」を見た。

きちんとドキュメンタリーになっていて、よけいな人がいなくて

見ごたえがあった。

どうでもいいことだが、安彦良和クレイジーキャッツ谷啓

見えてしょうがなかった。

この当時の富野由悠季を「神がかっていた」と表現していて、

たしかにそのとおりなのだが、これを分かってくれる人は

あまりにも少ないような気がする。

 

 

NHKの朝ドラ「まんぷく」が終わった。

半年間見続けて、面白かったことは面白かったのだが、安藤サクラ

無駄遣いのような気がした。

むしろ目立ったのは松坂慶子で、脚本家はどういうつもりだったのか

制作統括ともども問い詰めたい。

深夜アニメの感想。

グラゼニ

 昨年末放送されていたのだが、愛媛県ではなぜか1-3月期に放送

 された。原作は未読。

 このアニメはなにより落合福嗣の実力が発揮された作品だと思う。

 BS11で再放送されていた「灰と幻想のグリムガル」のモグゾーも

 よかったし「火ノ丸相撲」の小関もうまかったが、モノローグの

 多い主役をバッチリこなして声優としてひとつ成長したのでは

 なかろうか。偉そうに書いて申し訳ないが。

 

・同居人はひざ、時々、頭のうえ。

 ネコ好きにはたまらない作品で、人間視点とネコ視点で同じ

 出来事をくりかえし見られる構成がよかった。

 それにしても担当編集者はいくら作家が年下だからといっても、

 プライバシーにずけずけ入りすぎなのではなかろうか。

 

ガーリー・エアフォース

 ライトノベルらしい作品で、分かりやすく面白い。

 理論的には戦闘機の種類の数だけ美少女化できるのだが、

 アニメでは数を絞ったみたいだ。

 戦闘機と美少女(アニマ)をちゃんと分離して表現している

 ので、艦これの水上スキーみたいなことにはならないのが

 よろしい。

 なんだかよく分からないところで終わってしまったが、

 はたして二期はあるのか? 

 

約束のネバーランド

 原作のマンガは未読だが、アニメは面白かった。外に出た

 主人公たちはどうなるのか見てみたいが、これも二期がある

 のかどうか。

 

 構造的に「進撃の巨人」と同じなのは誰でも分かると思うが、

 なぜ同じような作品が描かれてヒットするのかを考えたい。

 

 閉塞した環境で家畜のような生活をしている子どもたち、と

 いう設定が読者と重なるから、というのが第一だ。

 そこから脱出してゴールかと思いきや、より広い世界でさらなる

 困難が待ち受けている。まるで学校を卒業して就職したように。

 この希望のなさが第二の理由か。

 

 しかし、マンガの中では搾取される構造を変えようとがんばる

 のに、現実の世界では家畜のように暮らしている。

 現実の構造を変えようとすると、政治に口を出すな、と叩かれる

 からなのか。若いエネルギーはどこに向かっているのだろう、と

 おじさんは少し心配になる。

 

 マンガやアニメはクソみたいな現実を変える力を持たないかも

 しれないが、繰り返し描かれる物語に希望を持ちたい。

 

深夜アニメ感想つづき。

・私に天使が舞い降りた!

 12話のAパートがまるまるミュージカルで、この出来が小学生とは

 思えないほどいい。というかOP・EDも楽曲がすごくよかった。

 花ちゃんって、実は手先が不器用で自分から友達を作るタイプでも

 なさそうだし、大人になったらどうなるのか心配なのだが、そこは

 周りが助けてくれそう。

 

 オタクの男性は、百合やロリが大好きだとストレートになかなか

 言えないから、男性が排除された世界を作って、その中で楽しむ。

 しかし、その世界は男性の性欲がベースになっているとは思えず、

 小動物を愛するような欲望が基本なのではないか、という説を

 となえてみる。

 

 

・ケムリクサ

 これは二周目から面白くなる作品だと思う。私は普通に毎週1話

 づつ見ていき最終回を迎えた。なので、この世界の細部をあまり

 把握できなかったけれども、いちおう感動は味わえた。

 見落としているところがとても多いはずなので、解説つきでもう

 一度1話から見直したら、さらに深い世界観を楽しめるだろう。

 

 「けものフレンズ」と「ケムリクサ」を見て、やはりたつき監督は

 前衛の人だと分かった。

 これはプロデューサーの腕しだいだが、初期の新海誠のような

 テイストと同じものを感じるので、ある種の分かりやすさを意識

 させないと、押井守みたいになるのでは、と思う。

 

NHKで「竹内まりや Music & Life」という番組があった。

私は山下達郎のファンなので、竹内まりやも聴くようになったのだが

ここ10年ぐらいはどうもしっくりこなくなった。歌い方や内容が妙に

演歌っぽくなった気がして。

それでも番組内で放送されたライブ演奏はヒット曲のつるべうちで

素晴らしかった。

ナレーションが早見沙織というのも分かってるね。

深夜アニメが続々とフィナーレを迎えているので、見終わったものから

感想を書いていこう。

・上野さんは不器用

 安定して面白かった。15分アニメだからだろうか、テンポもよくて

 原作のストックがあるなら2期もやってほしい。

 発明品がどこか藤子・F・不二雄テイストなので、F先生好きの人は

 気に入るはず。

 しかし性欲が欠如した中2男子という設定の田中くんだが、実は

 熟女好きとかではあるまいな。そして自分を熟女に見せる発明を

 する上野さん、というエピソードがありそう。

  Wikipedia を信じるなら、芹澤優斉藤由貴の姪だそうで、

 上野さんの演技も納得である。

 

・マナリアフレンズ

 美麗な絵で百合百合な物語だったのだが、原作のゲームをやって

 いないと何のこっちゃ分からない部分が多い。

 番宣CMでニーハイを履くときの「するするするー」という擬音は

 誰が言わせたのだろうか。あれはいい擬音だ。

 

転生したらスライムだった件

 2クールやってボリュームはあったけれど、何やら思わせぶりな

 終わり方だった。と思ったら2期があるのですね。

 

 こういう転生もので主人公が無敵になる話がヒットしてアニメに

 なっておりますが、いつから主役が絶体絶命のピンチに陥らなく

 なったのだろう? 

 

 たとえば「ジョジョ」だと、主人公が血まみれになって倒れて

 次回に続く、となって、でもピンチを脱して勝つ、という展開が

 よくありますな。

 

 でも転スラではほぼピンチになることはなく、本気出したら圧勝

 して終わっていた。昔、こういうのを見たような……

 もしや「水戸黄門」と同じ構造では?

 

 ということは、こういう物語を好きな人は、実は時代劇も好きなの

 ではないか、と類推できます。「遠山の金さん」とかも。

 

 なので、新しい現象というよりも、異世界転生ものというのは

 昔の時代劇に回帰したのではないか、という仮説を立ててみる

 わけです。

 

コーヒーが苦手な人に何の断りもなくコーヒーを出すのは

ハラスメントではないか、という話題があった。

私もコーヒーは苦手なので、好きなのが当然という感じで

出されると困ってしまう。一口だけ飲んでそのまま、という

対応でごまかしているが、口の中の嫌な感じはしばらく消えない。

 

しかしコーヒーならまだいい。

私は魚介類が苦手なのだ。特に刺し身とか生魚系は無理である。

何度か食べてみたものの、魚の生臭い血の味しかしない。

本当にうまい魚を食べさせますよ、と美味しんぼの山岡のような

ことを言われても困るのである。

 

最近は自分で食べたいものが選べるらしいが、一昔前の旅館では

魚介類一択だった。食べるものがほとんどないのでがっかりする。

田舎だと、法事などの会食もほぼ魚介類だ。これはあまりガツガツ

食べるほうが失礼なので、手を付けたふりをしてごまかす。

 

 

こういうマイノリティに対して糾弾する人がいる。

私はコーヒーや刺し身が嫌いなことは申し訳ないと思っているが、

自分だけ特別扱いしろと言っているわけではない。

嫌いなものがあるか事前に聞くのが面倒なら、食べないことを

放っておいてほしいのだ。

 

そしてできれば、マジョリティは正義、と思わないでほしい。

英語を喋れて当然だ、と言われたら困りはしないだろうか。

自分がいつマイノリティの立場になるかは分からないのだから。