コーヒーが苦手な人に何の断りもなくコーヒーを出すのは

ハラスメントではないか、という話題があった。

私もコーヒーは苦手なので、好きなのが当然という感じで

出されると困ってしまう。一口だけ飲んでそのまま、という

対応でごまかしているが、口の中の嫌な感じはしばらく消えない。

 

しかしコーヒーならまだいい。

私は魚介類が苦手なのだ。特に刺し身とか生魚系は無理である。

何度か食べてみたものの、魚の生臭い血の味しかしない。

本当にうまい魚を食べさせますよ、と美味しんぼの山岡のような

ことを言われても困るのである。

 

最近は自分で食べたいものが選べるらしいが、一昔前の旅館では

魚介類一択だった。食べるものがほとんどないのでがっかりする。

田舎だと、法事などの会食もほぼ魚介類だ。これはあまりガツガツ

食べるほうが失礼なので、手を付けたふりをしてごまかす。

 

 

こういうマイノリティに対して糾弾する人がいる。

私はコーヒーや刺し身が嫌いなことは申し訳ないと思っているが、

自分だけ特別扱いしろと言っているわけではない。

嫌いなものがあるか事前に聞くのが面倒なら、食べないことを

放っておいてほしいのだ。

 

そしてできれば、マジョリティは正義、と思わないでほしい。

英語を喋れて当然だ、と言われたら困りはしないだろうか。

自分がいつマイノリティの立場になるかは分からないのだから。