先月、アニメ「無職転生」の2期が終わって、すごく緻密な設定だし

伏線も張り巡らされているのに、下ネタが邪魔をしているなぁ、と

いう感想を持った。

とはいえ、下ネタ抜きの「無職転生」も物足りない感じがする。

 

 

なんだかモヤモヤしているとき、これは美術でいうところのアウト

サイダー・アートではないか、とひらめいた。

理不尽な孫の手ヘンリー・ダーガーではなかろうか。

 

 

 

 

幸い、現在の日本ではネットに小説をアップロードする仕組みが

整っている。美術と違ってアカデミックな教育が必ずしも必要な

わけではないし、編集者にあれこれ言われることもなく作品を

世の中に出すことができる。

 

 

それが読者を獲得して人気が出れば、書籍化・アニメ化もされる。

考えてみればすごいサイクルができていて、ビジネスになっている。

私は日本のことしか知らないのだが、外国ではどうなのだろう? 

 

 

 

 

このシステムを支えるのは、作品を評価する読者や視聴者だろう。

レベルはピンきりだが、裾野は広い。

おそらくキリスト教圏やイスラム教圏では、なかなか育たない

のではないだろうか。

 

 

もちろん、アウトサイダーではなく、きちんと編集者が介入する

小説・マンガが存在してこその話だとは思うけれど。