*[本]街道をゆく11 肥前の諸街道/街道をゆく26 嵯峨散歩、仙台・石巻

街道をゆく 11 肥前の諸街道 (朝日文庫)

街道をゆく 11 肥前の諸街道 (朝日文庫)

しばらく前に読んだので、すでに記憶がぼやけつつある。
佐賀や長崎には行ったことがないので、いつか訪れたい。

京都は何度か行ったことがあったが、嵐山には行かなかった。
司馬遼太郎が食べた「森嘉」の豆腐は今もあるだろうか。


仙台は一度ドライブで行ったことがある。
この本は1985年に出ているが、すでに仙台駅前にはペデストリアン・
デッキができている。よほど設計がモダンだったのだろう。

黄金を抱いて翔べ (新潮文庫)

黄金を抱いて翔べ (新潮文庫)

  • 作者:薫, 高村
  • 発売日: 1994/01/28
  • メディア: 文庫

黄金を抱いて翔べ」の読後感は、松田優作の「蘇える金狼」みたい
だった。ただし「蘇える金狼」はヘテロセクシャルだが「黄金を抱いて
飛べ」はBLである。
こんなに詳細に銀行強盗の手口を書いていいのかしら、とも思うが、
肝心なところはぼかしているのだろう。
でも、どうやって取材したのか知りたい。





ファミマの「おかあさん食堂」という名前は無意識に女性の
役割を押し付けたものだからやめてほしい、という訴えに
対する騒動を見た。


どのくらいの女性が、この名前について不快感を持っているのか
知りたいのだが、とても多いのならファミマも再考すべきかも、
と思う。多い少ないの問題ではないと言われるだろうが。


この問題に付随して、コンビニに成人向けの本を置くのを
やめてほしいという運動もあった、という話を読んだ。
ああいう本はネットにアクセスできない人のためのものだから、
早晩なくなるものだと思うが、東京オリンピックの前に置かなく
なるらしい。


これらのフェミニズム運動で引っかかるのは、やめてほしいという
根拠が個人の不快感だからだ。


(私は口をつぐめと言っているわけではなく、嫌な思いがあったら
どんどん発言するべきだと思っている。
ただ、その発言が世の中に受け入れられるかどうかは別だし、
長い時間がかかる場合も多いだろう)


例えば私がネトウヨなら、韓国人が旭日旗を見ると不快だから
撤去しろと言ってくるのと同じだ、と反発するだろう。


不快感が根拠だと、あらゆることにケチをつけられるのではないか、
という恐れを抱く。
もちろんフェミニズム運動の人にはそんな意図はないだろう。
けれども少数の不快感が正義たりえるのかは、ちびくろサンボ
絶版事件を見るに疑問が残る。


一方で、トルコ人がトルコ風呂という名称をやめてくれと言ったので
ソープランドになった事例もあって、不快感を表すことで世の中が
動いたこともあるし、支那という言葉は普通は使われなくなった。


ある人の不快感が受け入れられるかどうかの線引きは
そのときの社会状況によるのだろう。
ただ、フェミニズム運動の原動力になっている不快感は、
いまのところ反発のほうが大きいようである。


禁酒法がマフィアを太らせ、行き過ぎたポリコレがトランプ大統領
誕生させた、というのは言い過ぎかもしれないが、フェミニスト
対する恐怖はミソジニストをより意固地にさせている可能性はある。
私もそのひとりだ。