- 作者:司馬 遼太郎
- メディア: 文庫
だから「散歩」なのか。
前半は滋賀県の近江八幡や彦根のあたりを、後半は奈良の東大寺を
散策して、思うさま薀蓄を語っている。
ちょうど大河ドラマ「麒麟が来る」で金ヶ崎の戦いをやっている
ところだったので、浅井長政がどういう人物だったのかを解説
してあるところは面白かった。
後半に、東大寺の修二会の見学をしていて、誰が始めたのかとか
どういう役割を担った人がいるのかが分かった。
奈良時代に実忠というお坊さんが始めた修行が、1200年以上も
続けられている。よく途絶えなかったものだ。
10年ほど前に奈良を訪れたが、また行きたくなった。
早くコロナ感染が収束してほしい。