*[映画]三度目の殺人

たまっていた録画から、ようやく見た。
裁判官の正しさを担保するものは何か? という問いがテーマで、
役所広司がキリストのような、神様っぽい人ではなかったか、という
ぼんやりした答を残して終わる。


実際、法学ではどう考えられているのだろうか。
裁判官は裁判官だから正しい、というトートロジーしかなさそうだ。
むしろ近代以前の宗教が権威だったときの方が話はすっきりしそう。


いい映画だったけど、あまりしっくりこない余韻が残ってしまった。
テーマが強すぎたのかもしれない。


ところでみなさんは福山雅治はどうですか? 
どうと言われても困るだろうけど、この人は俳優としてもなかなかの
キャリアで、「ガリレオ」という大ヒットドラマを主演しているし、
大河ドラマ坂本龍馬を演じてもいる。


じゃあ、平成を代表する俳優のひとりか、と言われると、なんか
名前をパッと挙げにくいというか何というか。
決して下手な人ではないのだが、ミュージシャンが俳優をしてる
感じが抜けないのです。


思うに、彼の特徴的な声が良くも悪くも印象に残ってしまうから
ではないか。
どんな役を演じても、声が最後に残ってしまうというか。
すごく不思議な俳優である。