*[本]知の旅は終わらない

かつて「知の巨人」として一世を風靡した立花隆の回想録。
ジブリ作品で声を当てるぐらい人気だったが、がんになって
からは一線を退いた感がある。
もう80歳になろうとしているので、当然といえば当然か。


立花隆が歴史的な使命を終えたのは、グーグルやウィキペディア
普通になったからではないか、と思っている。
知的な統合力という意味では、それらは立花隆より劣っているかも
しれないが、何でも知っている人、という価値が失われてしまった
結果なのでは、と。


これを読んでも、もう最近のことにはあまり興味がないのかな、
と思ってしまうし、それはしょうがないことなのだ。
若ければ仮想通貨のことなんかに首を突っ込んでいると思うが、
それよりも古代史やアートの方に関心が向かっているのだろう。