以前、結婚の制度をどうにかするべき、という論考をツイッターで
書いていた人がいて、それはポル・ポトがやったのと同じことでは、
と突っ込まれたら、ポル・ポトってだれ? とツイートして炎上した。
そのまとめを読んでみると、ポル・ポトを知らなかった人は、自分が
無教養だと恥じてはいないようだ。
たしかに私も、常識だろうと思われることを知らなかったりすることは
あると思う。なので声高に罵倒するのはためらうのだが、やはり結婚の
制度という人文・社会学的な提案をするのであれば、ポル・ポトのやった
ことを知らないのは恥じるべきだろうと思う。
というのも、そのことを知っていれば、自分の考えがすでに悲惨な結果を
招いたことが分かり、考えを変更できるからである。
つまり、より効率よく考えることができる。
教科書的な知識を欠いて、自分では革新的なことを発見したと思うのは
若い時によくあることだ。
ポル・ポトを知らなかった人が幸運だったのは、それをちゃんと指摘する
人がたくさんいたことだろう。