Boaz2012-10-09

もう誰も憶えていないかもしれないが、バブル期に“DINKS”という
言葉が流行ったことがあった。
Double Income No Kids の略で、あえて子供を作らない共稼ぎの夫婦
を意味していた。


もともとは米国の言葉で、手間のかかる子供など要らないから、いま
のうちにリッチな生活を楽しもう、という思想だった。
いまごろ初老になっているはずだが、彼らはどうしているのだろうか。


日本ではあまり真似する人はいなかったと思う。
ただ、いまほど少子化が問題にはなっておらず、批判されることもな
かったはずだ。


いまは逆の意味で DINKs になっている若い人が多いのではなかろうか。
お互い非正規雇用で子供を作りたくても育てられるか不安で、それ以前
に結婚をためらうカップルがたくさんいそうである。


むしろ子供は20代でつくっておけば、40代で一段落できる。
そこから夫婦で楽しむような生活のほうが、精神的に豊かなのではない
かと思う。


少子化対策をする人たちは、若いうちに結婚した方がいいということを
若者に繰り返し宣伝すべきである。
そして企業は若者に結婚できる程度の賃金を与えるべきである。