ある人がかりんとうの絵を描いたとしよう。

それを見た人が犬のうんこだと思ったとしたら、その人の

解釈が間違っていることになるのだろうか? 

 

描いた人が、これはかりんとうです、と説明したら、それ

以外のものだと思ってはいけないのかどうか。

抽象的に言うなら、表現されたものの解釈は、どのくらい

自由度があるのか、ということなのだが。

 

もし描いた人だけがかりんとうだと主張して、見た人が

みんな犬のうんこだと思ったとしたら、それはもはや犬の

うんこの絵になるのではなかろうか。極端な話だが。

 

それとも、作者の意思が尊重されて、かりんとう以外の

解釈は許されなくなるのか。絵のタイトルに「かりんとう」と

つけておけば、そういう間違いもなくなるかもしれないが、

もっと別な表現にすべきなのかも。

 

 

なぜこんなことを書いたかというと「けものフレンズ2」には

悪意があったかどうか、という話を読んだからだ。

 

悪意があったかのように見えるのは、見る側に最初から偏見が

あるからだ、という人もいる。そうかもしれない。

 

しかし「2」というタイトルがある以上、続編であることは

明らかなわけで、まっさらな目で「2」を見る前提は間違って

ないか、ということも言える。

 

 

私は、「2」の制作陣が前作のリスペクトを持っていたとすれば、

想像を絶するほど無能だったとしか思えない。

その無能さが悪意にとらえられたとしても、視聴者が責を負うべき

ではないと判断する。