ツイッターで知ったのだが、小学館漫画賞のパーティーで島本和彦と
石川雅之が初めて顔をあわせたのだそうだ。
以前に電話で話したことはあるが、実際に会って緊張した、と石川
雅之がつぶやいていた。
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マンガ家というのは、自分の仕事を基本的に雜誌や単行本で発表して
いるから、読もうと思えばほぼ全ての履歴をたどれる。
マンガ家に限らず、世間に対して個人名で仕事をしている人はみんな
そうだ。
そういう人たちのパーティーがあったとする。
(というか、現にいくらでもあるのだが)
一方的な関係、つまり片方は有名人で、もう片方は無名の場合、
位置エネルギー的な落差が生じる。
変な書き方をしてしまったが、要するに無名の人がキョドって
しまう、ということだ。
が、両方が有名人だと、お互いに相手の仕事を知っているとしたら、
前から知り合いのような感じになるのではないか。
初対面だけれど、少し距離感が近いというか。
もちろん、有名人どうしでも、先輩と後輩のような落差はあるだろうが、
無名の人と無名の人の初対面のように、何を話したらいいのか分からない
ようなことにはなるまい。
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つまり、本当の意味でのセレブリティというのは、初対面だけれど
何をしている人なのか知っている人であり、彼らがパーティーで
次から次へと違う人と会話できるのは、その事前情報があるから
であろう。
そもそも、パーティーというのはセレブリティのためのもので
あり、無名の人が紛れ込んでも惨めな思いをするだけである。
下々の人間は、合コンなどで自己紹介ゲームをするくらいが
関の山だろう。
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ただ、個人名で仕事をしていない人でも、特殊な業界内では有名と
いうこともあるだろう。
たとえば、三菱重工で戦車を担当している某さんは、川崎重工や
IHIの防衛関係の部署にいる人ならば当然知っているはずだ。
そういう人たちが集うパーティーがあったとしたら、お互いに
会話が弾むかもしれない。
というより、腹の探り合いになるのか。怖い怖い。