Boaz2015-01-18

センター試験の現代文を解いてみた。
論説文が46点、小説が31点だった。毎年、小説で点数を落としている。


論説文は、去年の小林秀雄のやつよりも格段に読みやすく、問題も易し
かったと思う。
ただ、佐々木敦の考え方が、インテリ特有の自分では絶対に汚れ仕事を
しない傲慢さに満ちていて、読みながら腹が立った。


センター試験で出題される文章には、もっとこの人のものを読んでみたい
と思わせるものと、二度と読みたくないものがあるが、私にとっては後者
だった。


ではなぜこの文章で問題を作ったのか。
おそらく、受験生に対して、お前らは歴史をないがしろにしており、リテ
ラシーが低いぞ、と言いたかったのではないか。
(別に佐々木敦がそう主張しているわけではない)


この問題を、どこかの大学教授が作ったのだとしたら、日頃から学生の
レポートにコピペが横行し、腹が立っていたことが影響したのかもしれない。
あるいは、あまりにも昔のことを知らなさすぎる若者たちに対し、正直とても
不安になっていたのかも、と想像する。


私は、そういう薄っすらとした悪意を感じ取ってしまったが、もちろんこれは
単なる妄想である。
問題作成者は、きっと立派な人物に違いない。