*[本]街道をゆく9 信州佐久平みち 潟のみち

ずいぶん前に読んだやつだったから、すでに記憶がおぼろげだ。
新潟県では、人民公社みたいな団体がいたが、40年以上経った
現在ではどうなっているだろう? 


高野山では、高野聖について触れていて面白かった。
公認ではない坊さんが全国に散らばってお経をあげて日銭を
稼いでいたらしい。
立派な人もいれば、ろくでもない人もいたのだろう。
泉鏡花の小説だと、もっとロマンティックなイメージがあった
のだけれど、実際は水木しげるねずみ男みたいな感じだろうか。


小諸城懐古園にある大衆食堂では、ウェイトレスに声をかけても
返事もしてもらえない、という無礼なことをされる。
街道をゆく」シリーズでは、ときどきこういう失礼なことをされた
エピソードが入っている。文章では鷹揚にかまえているのだが、こうも
何度も書いているということは、内心腹が立っていたのではないか。


でも、また司馬遼太郎けんもほろろにあしらわれないか、ちょっと
期待している自分もいる。