昨日、織田裕二が予備校講師の役をやっていたドラマを何となく見ていた。
大手予備校はほとんど資格を問わないみたいだが、東大の2次試験で合格点を
取れる学力がないとダメなのではなかろうか。
私は田舎の予備校で3ヶ月だけ現代文を教えたことがあるが、たぶん試用期間を
終えてもすぐクビになったと思う。
とりあえずセンター試験の現代文を解きまくって、ぼんやりと感じたのは、
「近代とは何か?」をテーマにした文章が多いということだ。
国公立大学で学ぶのなら、近代についての知識をクリアしておいてほしい、
という願いがあるような気がする。
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ただ、受験生にとっては、そういう大きなテーマはすぐには気がつかない
ので、個々の文章の主題を読み解くのに精一杯のようだ。
それらの論説文には、専門用語や特殊な言い回しがあるので、さらに幻惑
されてしまう。
例えるなら、エヴァンゲリオンを一度も見たことがない人が、すでに全話
見たことを前提にした文章を読んで、使徒とかATフィールドという言葉に
頭を悩ませるようなものだ。
もし、エヴァンゲリオンを主題とした問題が出ると分かっているなら、一番
着実な方法は、まずエヴァンゲリオンを全部見ることだ。
どういう話かを頭に入れておいて問題を見ると、かなり内容が理解できる
はずである。
同様に、近代とはどういうものか、というのをだいたい把握しておくと、
センター試験の論説文はそれほど難しくはない。
では、どういうものを読めば近代について把握できるのか。
橋本治が集英社新書で書いたものや、小熊英二の「社会を変えるには」など
がよろしいと思う。リベラル寄りだが。
あと、内田樹の「寝ながら学べる構造主義」もお薦めである。
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