Boaz2015-01-14

ゆうきまさみの「でぃす×こみ」が面白かった。

あまり才能のないマンガ家志望の妹と、妙に才能のある就活に全滅した兄。
その兄が妹の名前で勝手に応募したマンガが新人賞を受賞して、正体を
明かせないまま、なし崩し的に妹のマンガを手伝う、という話。


昔のハリウッド映画のコメディ作品のような設定だが、兄の才能はBLマンガ
で遺憾なく発揮される、というのが今どきである。
しかも、妹もまるでダメな作家ではなく、少しづつ成長していくのが良い。


BL好きの読者にも合わせつつ、兄・妹ものでも萌えられるという二重構造が
ベテランの上手さだろう。


同時発売の「白暮のクロニクル」も良かった。

アニメ化よりテレビドラマ化してほしい作品だ。


個人的には、ゆうきまさみは「鉄腕バーディー」を引っ張りすぎたように
思える。
掲載誌がいろいろ変わった不幸もあったが、完結させてようやく別の
マンガにとりかかることができ、読者の楽しみも増えた。


できれば苦境の少年サンデーに戻ってきて助けて欲しいのだが、それは
まだ先の話になりそうだ。