いわゆるJ-POPでは、歌詞の一部に英語が使われていることが多い。
もともと、ロケンロールは米国から日本に入ってきたものだし、
成り立ちからして土着のものではないので、しょうがない一面が
ある。
そこに革命をもたらしたのが桑田佳祐だと思うが、サザンオールスターズ
以降で、日本のポピュラー音楽の歌詞が全く変化したとも思えない。
そのあたりの研究は専門家でないと手に負えないだろうから、私は何とも
言えないのだが。
↓
要するに、多くの日本語話者にとって、英語やフランス語は“格好いい
言葉”である。
ポピュラー音楽の歌詞もそうだが、会社の名前や店の名前などに、英語や
フランス語やイタリア語が、ちょっと格好よく思わせたいために使われて
いる。
なぜかロシア語やドイツ語は少ないように思えるが、この言語の偏りも
誰かが研究しているのだろうから、私は適当なことしか言えないが、
明治時代からの先入観に基いているような気がする。
また、外国語をわざとひらがなで表記する例も多い。シルバーを「しるばぁ」と
書いたりするやつだ。
これはいつごろから流行っているのだろうか。
↓
で、英語圏では、このような“格好良い外国語”という概念があるのか、と
いう疑問がある。
英米のポピュラー音楽で、サビのフレーズに英語以外の歌詞をあてはめて
いる例は、ほとんどないだろう。
会社の名前や店の名前だって、だいたい英語である。
支配的な言語を母語とする人は、他の言語を格好いいものと思わない、
という特徴があるだろうか。
ただ、漢字のタトゥーを彫り込んでいる人も多く見られるので、格好良く
見える外国語に当たるのかもしれない。