外国語をはじめる前に

外国語をはじめる前に (ちくまプリマー新書)

外国語をはじめる前に (ちくまプリマー新書)

外国語大学に進学したい高校生を読者に想定した、言語学入門の本
である。


かなりピンポイントなターゲットだが、そうでない人が読んでも、
もちろん面白い。
特に、外国語学部の学生に書かせたレポートの抜粋が各章の最後に
載せてあって、生き生きと学習している姿に勇気づけられる。


語学を始めるのは、なんか話せたら格好いいから、とか、読めない
文字を読めたらイケてるから、などの「チャラい理由」の方がいい、
と筆者は言う。


ただし、まじめにコツコツと努力しないと外国語は絶対に上達しない。
逆に言えば、努力を惜しまなければ誰でも外国語は上達できる。
学問に王道なしである。


私は努力する能力に欠けているので、外国語をつまみ食いしては
放棄することを繰り返してきた。
中国語・ロシア語・ハングル・イタリア語・フランス語とNHK
語学講座を視聴したものの、ほぼゼロといっていいほど身について
いない。
(ハングルとロシア文字をうっすらと読めるようになったぐらいだ)


タイ語とかヒンディー語とかアラビア語の文字が読めたらいい
だろうな、とも思うが、もはやそんな情熱はない。


それどころか、日本語すら怪しくなっている。
キーボード入力に慣れてしまうと、漢字が書けなくなっている。
病院で「既往症」という字が書けなくて、ひらがなにしたときは
我ながら哀しかった。


ここのところずっと写真を貼っているモー娘。鞘師里保ちゃんの
苗字も、何も見ないで書けるかどうか……
塾で小学生に漢字を教えてころが遠い昔のようだ。