- 作者: 原沢伊都夫
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/09/14
- メディア: 新書
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読みやすくわかり易かった。
著者は日本語教師でもあったので、外国人の日本語学習のために、
どうすれば日本語の文法を理解させるか心を砕いたという。
それが本書を書いた動機でもあるだろう。
中学生に英語を教える先生にもお薦めの一冊だ。
本書の71p に、英語の地名は人名が多く、日本語やネイティブ・
アメリカンの地名は場所や自然由来の名前が多い、とある。
そういえば軍艦や空港の名前もそういう法則がある。
欧米は人名をつける場合が多いが、日本は山や河の名前が多い。
会社の名前もそうではないだろうか。
最近は高知県の高知龍馬空港のように、人名の空港もできたが、
個人的にはあまりしっくりと来ない。
著者は、英語は人間中心主義で日本語は自然中心主義だと書いて
あり、私も半ば同意するのだが、「サピア・ウォーフの仮説」が
正しいのかどうかは分からない。
言語学会では、この仮説はどういう扱いになっているのだろうか。