久しぶりに「アメトーーク!」を見た。タッチ芸人をやっていた。
わりとぬるい内容だったと思う。
タッチは80年代を代表する名作だと思っているし、リアルタイムで読んでいた
大好きな作品で、当時は朝倉南のことを可愛いヒロインだとしか思っていな
かった。
しかし、今になって女性に対する憎しみが強固になってくると、朝倉南は
実はとんでもない女だったのではないか、と思うようになった。
※以下は個人の感想です。
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まず、南を甲子園に連れてって、だ。
女子は高校野球の全国大会に出場できないから、代わりに男子にがんばって
もらう、という考え方はどうなんだろう。
それよりも、自分が努力して達成できる夢を持とうよ、と誰も言わなかった
のだろうか。新体操でがんばっていたけれども、なんか達成感とか感じられ
なかったし。
逆に男が、ソフトボールの全国大会に連れってくれ、と女子にお願いしたら、
どう思われるか。キモいこと言ってんじゃねーぞ、と怒鳴られそうだ。
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そもそも、朝倉南はどうして上杉兄弟が素直に自分の夢を叶えてくれると
思っていたのか。
それは、どちらも自分のことを好きだと分かっていたからだ。
ナチュラルに男を手玉に取る女、それが朝倉南である。
たぶん竹内まりやの曲が大好きに違いない。
あたしは完璧超人だから、男に振られるはずがない、と思っていそうだ。
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もし、上杉和也が事故で死ななかったら、どうするつもりだったんだろう。
甲子園に連れて行ってくれた和也を振って、たっちゃんが好きでした、で
納得させられるだろうか。
さすがにそれはできないから、渋々和也と付き合うのではないか。
そのまま和也と結婚したとしても、朝倉南は絶対に達也と不倫するだろう。
もうどっちの子供を妊娠したんだか分からない、とかいう薄い本が出ている
はずである。
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このようなことは、これまでもさんざん言われてきたと思うけれど、なぜか
朝倉南のイメージはピュアなままである。
マンガなんだから当たり前か。
しかし、三角関係はどちらか一方が消えないとうまくいかない、というメッセ
ージは、実は恐ろしいと思う。
しかも、双子との三角関係は、純文学だったら泥沼になりそうなテーマだ。
というか、そういう設定は大衆小説的だから書かれないのかも。