Boaz2014-09-11

久しぶりに「アメトーーク!」を見た。タッチ芸人をやっていた。
わりとぬるい内容だったと思う。


タッチは80年代を代表する名作だと思っているし、リアルタイムで読んでいた
大好きな作品で、当時は朝倉南のことを可愛いヒロインだとしか思っていな
かった。


しかし、今になって女性に対する憎しみが強固になってくると、朝倉南は
実はとんでもない女だったのではないか、と思うようになった。
※以下は個人の感想です。



まず、南を甲子園に連れてって、だ。
女子は高校野球の全国大会に出場できないから、代わりに男子にがんばって
もらう、という考え方はどうなんだろう。


それよりも、自分が努力して達成できる夢を持とうよ、と誰も言わなかった
のだろうか。新体操でがんばっていたけれども、なんか達成感とか感じられ
なかったし。


逆に男が、ソフトボールの全国大会に連れってくれ、と女子にお願いしたら、
どう思われるか。キモいこと言ってんじゃねーぞ、と怒鳴られそうだ。



そもそも、朝倉南はどうして上杉兄弟が素直に自分の夢を叶えてくれると
思っていたのか。
それは、どちらも自分のことを好きだと分かっていたからだ。


ナチュラルに男を手玉に取る女、それが朝倉南である。
たぶん竹内まりやの曲が大好きに違いない。
あたしは完璧超人だから、男に振られるはずがない、と思っていそうだ。



もし、上杉和也が事故で死ななかったら、どうするつもりだったんだろう。
甲子園に連れて行ってくれた和也を振って、たっちゃんが好きでした、で
納得させられるだろうか。
さすがにそれはできないから、渋々和也と付き合うのではないか。


そのまま和也と結婚したとしても、朝倉南は絶対に達也と不倫するだろう。
もうどっちの子供を妊娠したんだか分からない、とかいう薄い本が出ている
はずである。



このようなことは、これまでもさんざん言われてきたと思うけれど、なぜか
朝倉南のイメージはピュアなままである。
マンガなんだから当たり前か。


しかし、三角関係はどちらか一方が消えないとうまくいかない、というメッセ
ージは、実は恐ろしいと思う。
しかも、双子との三角関係は、純文学だったら泥沼になりそうなテーマだ。
というか、そういう設定は大衆小説的だから書かれないのかも。