Boaz2014-09-03

16、7年ぐらい前に業界紙の見習いをしていたときがあった。
この会社のいいところは、ほぼ残業がないことだった。


なぜなら実際に新聞を印刷して配っていたので、締め切りの時間が
過ぎたら何もすることがなかったからだ。
あっても翌日でよかった。


なので6時には会社を出て、映画の試写会によく行っていた。
当時は年間100本ぐらい映画を見ていて、いま思うと夢のようである。



たしか、その当時も内閣改造があって、その時だけは記者が待機して
資源エネルギー庁の長官が誰になるのか、確認しなければならなかった。
どうせ一般紙を読めば分かるのだから、別にどうでもいいと思ったのだが、
そういう慣例があるらしかった。


担当だった同僚は、夜中になってようやく決まったので、フラフラに
なっていた。



しかし、考えてみると、誰が何の大臣になるかは、利害関係者以外は
ほとんど興味がないだろう。


我々のような下々の人間は、決まったと知らされても、はぁそうですか、
がんばってください、ぐらいしか感想はないと思う。


それよりも、内閣改造以前に大臣だった人の反省会をやった方がよほど
いい。
たしか朝日新聞が星の数で採点しており、山本一太議員が、自分を採点
した記者は本当に自分の仕事を見ていたのか疑問を呈していたが、ああ
いう試み自体は良いと思う。


もう大臣じゃなくなったから、あとは知らんぷり、という人があまりにも
多い。石原環境大臣とか。


そういえば、昔は失言で更迭される大臣がときどきいたが、第二次安倍内閣
そういう人がいなかった。失言はあったけれども、追い込むメディアがなかった
と言うべきだろうか。
左翼の退潮を実感する。