たまたまサウナのテレビで「笑っていいとも」の特番を見た。
ウンナンとダウンタウンがタモリとトークしていると、とんねるずと
爆笑問題とナインティナインが乱入してくる場面だった。
(明石家さんまはずっと口にテープをあてて何かやっていた)
おお、ダウンタウンがとんねるずと同じ番組に出ている、と身を乗り
出したが、特に何があるわけでもなく、生放送なのでにぎやかしの
トークが続いた。
私はなんとなくフジテレビの終わりを感じた。
ウンナン、ダウンタウン、とんねるずの世代は、フジテレビとともに
あった。もちろん他のテレビ局でもヒット番組を作っているのだが、
勢いと革新性が最もあったのはフジテレビ製作の番組だった。
(ナインティナインもそこに入れてもいいかもしれない)
その彼らが、特に何をするわけでもなく、ステージで騒いでいる。
わけがわからなくなったやりとりを、タモリが端の方でニヤニヤし
ながら眺めている。
こうした場を作れる芸人は、たぶんタモリだけだ。
だが「笑っていいとも」は今日で終わる。
我々が芸人たちの杉浦茂的な混沌を見ることは、もうないだろう。
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思えば、20代の芸人が冠番組を持って天下を取る、という現象は
いつから始まり、いつ終わったのだろう?
今世紀になってからは、一発屋芸人が散発的に現れては消えることが
繰り返されている。
そして40代前後の芸人が「若手」と呼ばれている。
もしかしたら、それは社会の若さとパラレルな関係にあるのかもしれない。
深夜番組に芸人を出演させて育てることをやめたテレビ局は、結局
自らの首を絞めることになったのではないか。
私はもはやフジテレビのバラエティ番組に何も期待はしない。
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では、どうやったらフジテレビは復活できるのか。
産経新聞がついているのだから、超保守的な内容のテレビ番組を製作
すればよろしい。
つまり、現在フジテレビに批判的なネトウヨを味方につけるのである。
大阪ローカルで「たかじんのそこまで言って委員会」という番組があり、
「正論」とか「WiLL」の読者層が支えている。
この内容をパクればいい。