Boaz2014-03-12

昨日の話で、期せずして友達から誕生日おめでとうメッセージを
もらった。催促したようで申し訳ないです。でも、ありがとう。



道後温泉の近くにある「つかさビューホテル」が、西日本で展開している
湯快リゾートに買収された。愛媛新聞社

 西日本を中心に低価格温泉宿泊施設を展開する湯快リゾート京都市)は
10日、同日閉館した愛媛県松山市道後姫塚の「つかさビューホテル」の
土地・建物を取得したと発表した。
 湯快リゾートは四国初進出で「道後は全国的に認知度が高く集客も見込める」
としている。
 同社では24館目となる道後の施設は、食事がバイキング形式で
1泊8100円を予定。買収額や総事業費は非公表で、内外装や
レストランなどを改装し、今夏開業を目指す。
 1月末に今治市の鈍川温泉の湯を調達する契約を同市と交わしており、
タンクローリーなどで輸送する計画。
 従業員約70人中、希望する約50人と再雇用の交渉を進めるという。

と報道している。


朝日新聞では、

 湯快リゾートは「地元組合に湯の使用を拒まれた」とし、約35キロ
離れた鈍川温泉(愛媛県今治市)から湯を持ち込むという。これに対し、
組合側は「手続きの不備があったためで、別の湯を使えば『道後
ブランド』を守れない」と警戒を強めている。
(中略)湯については、同社の代理人が昨春同意を求めたが拒まれた
という。
道後温泉松山市が湯を管理し、使用の際は「道後温泉旅館協同組合」の
同意を示す「副申書」が必要。同社の広報担当者は「道後の湯を使えたら
一番良いが明確に拒否され、交渉は難しいと判断した」としている。
 これに対し組合側は、申し入れを受けた当時は移転登記が済んでおらず、
経営者からの申し入れもなかったため拒否した」と説明。協同組合理事長は
「今後コントロールが利かなくなる恐れがある」と話す。

とある。


道後のホテルを買収したのに、道後温泉の湯を使えないから、わざわざ
35キロ離れた温泉からタンクローリーで湯を運んでくるという。


どうしてこんなに話がこじれたのか、当事者でないから全く分からないが、
おそらく、ビジネスライクに話を進めたい湯快リゾートに、田舎の伝統を
守りたい旅館協同組合がカチンと来たのだろう。



朝日新聞の方は社会面で報道しており、どうやら旅館協同組合を悪者に
しているようなトーンだ。
旅館協同組合からしてみれば、外資がやってきて食い荒らされてしまう
ような危機感があったのだろう。


道後オンセナートのような新しい試みもやっているようだが、今回の
ことは全国的にマイナスのイメージがあったと思う。
やっぱり田舎の旅館は保守的で、よそ者に意地悪をするんだな、と。


個人的な印象では、道後温泉の旅館は、このままでは熱海の旅館と
同じような運命を辿りそうな気がする。
そもそも、なぜつかさビューホテルにお客が来なくなったのかを
考えなければならないのではないだろうか。