しばらく前にネットでこの写真が掲載されて話題になったことがある。
道後の風俗ビルだ。

このビルは今もこんなふうだし、画面の奥の方には何軒かソープランド
がある。
また、このビルから右に約250m行ったら道後温泉本館がある。


つまり、松山の観光のランドマークのすぐ近くが風俗街になっていると
いうわけだ。
これは温泉町にありがちなことだが、地権者やヤクザが怖いので、誰も
風俗街をよそへやろうという人はいない。


実は道後温泉本館は耐震構造ではないので、10年ぐらいかけて改築する
予定がある。
そのとき、本館に代わる第三の湯をどこかに作る計画があるが、まだ具
体的には何も決まってない。
(ちなみに第二の湯は本館の100m西側にある『椿の湯』である)


いっそのこと、風俗街をきれいにして、そこに第三の湯を作ればいいと
思うのだけれど、市議会でそんなことを言えば村八分にされるだろう。
松山はそのくらい田舎だということだ。


その証拠に、松山市役所の職員が裏金を作ろうと建設会社に発注した事件
が明るみになったが、これを調査する特別委員会が緊急動議を出して、公
開から非公開になった。


朝日新聞の愛媛版はベタ記事でこのことに触れているが、追及する気は
なく、読売新聞はこの事件を無視している。
おそらく市役所がマスコミ対策をしたのだろう。


さすがに地元紙の愛媛新聞だけは、この事件を追及しようとしているが、
ガス抜きをして終わらせようという雰囲気も否めない。


結局、この事件を明らかにして得をする人はあんまりいない、ということ
だろう。みんな黙って仲間になっておいた方が波風が立たなくていいのだ。
田舎はどこもそうなのだろう。