今日の朝日新聞は気合が入っていた。
とにかく憲法改正は許すまじ、という決意が紙面からたぎっているかの
ようだ。
私が一番なるほどと思ったのは、オピニオン欄に掲載された憲法学者の
石川健治の寄稿である。
憲法96条を改正する権限は、何に根拠があり、誰に与えられているのか、
という問いを立て、憲法改正論者にそれを与える規定を憲法の中に見出
すことはできない、と書いてある。
それはサッカーのプレーヤーが、オフサイドのルールを変更する資格を
持たないのと同じである、と。
私のもやもやがかなりスッキリした。
憲法に書いてある「憲法を変える手続き」を変更するには、憲法を変える
しかない。
が、96条改正を96条によって根拠づけることは論理的に不可能である。
ややこしい話だが、理屈としてはそうであろう。
改憲勢力が、こういう難しい話を理解しているとはどうも思えないのだが。
自衛隊の邦人救出がどうとかは、いまの法律を改正することでなんとか
できないのだろうか。