テレビでやっていた映画「テルマエ・ロマエ」を見た。
映画館に行かなくてよかった。
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前からフジテレビ製作の映画やドラマで気になる演出があって、
この映画でも同じようなものを感じたので書かせてもらう。
うまく伝わるかどうか分からないが。
それは、エキストラの演技である。
たとえば大学が舞台だと、キャンパスを主役たちが歩いていて、
その背後にエキストラの大学生たちがいる。
普通はあまり目立たないように歩いていたりするだけだが、フジ
テレビのドラマだと妙にはしゃいでいる。
まるで学園祭かサークルの新歓のように、私たちは大学生ですよ、
とむやみにアピールしているのだ。
これが見ていて邪魔である。
映画「テルマエ・ロマエ」でも、古代ローマ人たちの中を阿部寛ら
が歩いているが、エキストラたちがウザい。背景になってないのだ。
ハリウッド映画では、こんなことはない。
ちゃんと主人公に視線が誘導されていて、エキストラがチラつく
ことはないはずである。
ドラマ「もやしもん」でもそうだったし、先週からスタートした
「ガリレオ」もそうだ。大学のキャンパスは、ふだんもっと静かな
はずだが、浮かれた学生たちが右往左往している。
なんなのだろう?
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おそらく演出家たちは、視聴者に分かりやすく伝えようとして、
ああいう過剰な画面にしているのだ、と答えるだろう。
バラエティ番組のテロップと同じである。
彼らが仮想している視聴者像は、そこまでバカだったのか、と
思うと、なんだかドラマを見る気も薄れてくる。
フジテレビは自分の首を締めていることに気がついていない。