今さらだが、今年のセンター試験の現代文の問題を解いてみた。
大問1は42点、大問2は18点だった。
たった3ヶ月だけだが、予備校で現代文を教えていたにしては
低い点数だ。情けない。
論説文の小林秀雄のやつは、解き方を知っていればほぼ分かる
問題だったのに対し、牧野信一の小説の方は難しかった。
ていうか牧野信一って誰だよ。
いま設問を見返しているが、悪意すら感じる。
誰が作った問題なのかは知らないが、2013年の小説の問題は
悪問として語り継がれることだろう。
なんというか、国語の試験に小説を読解する問題は必要なのか、
という疑問さえ生みかねないものだと思う。
↓
大学生になるには、文学にも触れておかねばならないとは思う
のだが、道徳から逸脱した内容の作品ははじかれる傾向にある。
それでは文学がつまらないと思われてもしかたがない。
夏目漱石の「こころ」はたいていの教科書に載っているのに、
谷崎潤一郎の作品はほとんど掲載されないのは、そういう基準
があるからだろう。もったいないことだ。
↓
私がセンター試験の過去問を解いていて、小説の続きを読みたく
なったのは堀江敏幸の「送り火」だった。異様にうまいと思った。
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いいところで切ってある。
受験が終わったら読んでみたらどうだろうか。