Boaz2012-11-23

松山の温泉施設の洗い場にある蛇口は、だいたい洗面器用とシャワー用が
一体になったものが多い。こんなやつである。


ちなみに東京の銭湯では、カランと呼ばれる蛇口が多かったが、いまは
どうなっているか分からない。

カランの語源はオランダ語の「鶴」(kraan)だそうだ。


一体型のシャワーには二種類あって、ひとつは把手を回したらそのまま
お湯が出るタイプで、もうひとつはレバーやボタンを押すと一定の間だけ
お湯が出て自動的に止まるタイプである。


松山の温泉施設には、自動的に止まるタイプが圧倒的に多い。
シャワーを出しっぱなしにすることを防ぎ、お湯を節約するためである。


ということは、温泉施設の管理者は、入浴者のほとんどがシャワーを出しっ
ぱなしにする可能性があると思っている。
実に失礼な発想ではなかろうか。


たしかにDQNな奴らが、入ってから出るまで出しっぱなしだったのを目撃
したこともあるが、そういう人は全体の1%もいない。
普通の人は、自分できちんと使い、出しっぱなしにしていることはない。


私は自動的に止まるタイプよりも、自分で開け閉めするタイプを設置して
ある温泉施設の方が好きだ。客を信頼している気がする。
何より使っていて気持ちがいい。


結局のところ、親が子供に、お湯は大切に使わなければならない、と教え
さえすればいいのではないか。
たぶん、家庭でジャブジャブ使っている子供は、温泉施設でも同じように
使ってしまうのだろう。
大人はそれを叱らなければならない。怖いけど。