今日は港のほうで花火大会があった。
毎年ひとりで出かけて、花火の轟音を腹で味わって帰る。
周りは若者たちや親子連れでいっぱいである。
花火は基本的にタダで見ることができる。
より見やすい場所は観覧席が置かれ、数千円出せば座ることが
できるが、これは全体の見物人の2割ぐらいだろうか。
大規模な花火大会なので、おそらく数千万円の費用がかかって
いるはずである。
スポンサーの名前が浮かび出る花火もあったが、それほど広告
効果があるとも思えない。
費用対効果からいえば、花火大会は損をしている。
もしケチな人がスポンサーになって、花火はお金を払った人し
か見ることができないようにしたい、と言い出したらどうなる
だろうか?
プライベートビーチというものはあるが、プライベートスカイ
はない。花火ができるほどの空間を隔離することは、たぶんで
きないと思う。
そう考えると、現在のギスギスした世の中で、花火大会はずい
ぶんと太っ腹な催しだと思う。
ある意味、江戸時代から続くパブリックな伝統なのかもしれな
い。