Boaz2012-06-12

ふと、百科事典は売れておるのだろうか、と思った。
これだけ Wikipedia が参照されるようになると、ほとんど売れて
いないのではないか。
(もっとも Wikipedia に正しいことが書いているわけではないが)


ググると、平凡社世界大百科事典というのがヒットした。
全34巻で30万円近くする。編集長は加藤周一だったそうだ。
個人で買っている人はどのくらいいるのか知りたい。


もうひとつ、文学全集というのも売れているかどうか分からない。
特に子供向けのものは、親が買い与えていたものだが、最近の家庭
ではどうなのだろう。
これがあるかないかで、古典に対する教養が違ってくると思う。


うちは公務員の家庭だったが、なぜか百科事典を買ってくれて、
子供のころから読んでいた。その点ではとても感謝している。
文学全集はなかったので、いまも有名な作品を読まないでいる。


たぶん、親の痩せ我慢のような教養主義(というのか?)が、日本人
リテラシーの水準を上げていたのではないかと思う。
ところが、近年はそういう考えも廃れてしまったので、教養の底が
抜けたような人が社会に増えているのではあるまいか。