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愛媛県美術館で開催されている「北京・故宮博物院展」に行ってきた。
目玉になるようなすごい美術品はなかったが、何点か国家一級文物が
展示されていた。

私は台湾の故宮博物院に行ったことがあるが、あそこには宝物としか
言いようのない工芸品が多数あって、めぼしいものは大陸からごっそ
り持ってきたのだろう。

今回の展示物の中に、皇帝などの人物画がいくつかあった。
顔だけが妙にリアルで、そこだけ別の画家が描いたのではないかと
思わせる筆致だ。どうも身体と顔のバランスが変なのだ。

清朝末期に西洋人が描いたものは均整の取れたものが多い。
なぜ中国人が描いたものはアンバランスに見えるのだろうか。
風俗画は普通に見えるのに。