ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない

正月の深夜に放送していたので見てみた。
なんで年始にこんな映画を、と思ったが、もしかしたら放送局の
人の心の叫びなのかもしれない。


小池徹平NHKのドラマ「鉄の骨」でも、建設業界の談合に悩む
若者を演じており、そういうオファーが多いのか、自分がそう
いう役を演じるのが好きなのか、よく分からん。


それにしても、こんなクズみたいな人だらけの会社って本当にある
のか、と驚いた。
多少デフォルメされているんだろうけど、IT業界の底辺というのは
そんなものかもしれない。
私なら、出社して品川祐に怒鳴られた時点で辞めている。


映画は、学歴によるいじめに耐えられなくなって会社を飛び出した
小池徹平が戻ってきて再び仕事をする、という展開でまとめている
けれど、それは違うだろう。


これまでさんざん酷いことをしてきた品川祐池田鉄洋が、ちょっ
といい人になったからといって、全部がチャラになるわけがない。
それに、構造的に会社そのものに欠陥があるわけだから、主人公は
さっさと辞めた方がいいに決まっている。


それと、派遣社員の女性が途中から登場するが、彼女は働いた時間
だけ給料が出ているのだろうか。
ものすごく残業しているように見えたのだが。


根本的には、無茶な納期で契約するのが悪い。
こういうことは日本だけの慣行なのだろうか? それとも米国が発
注したものを、インドのIT土方が必死で作業しているということが
あるのだろうか? 


昔のメディアは、このような劣悪な労働条件のもとで働く人に光を
当ててきたが、いまや2ch映画のネタにしかならない。
どうなっているのか。