Boaz2011-09-28

NHKの「ディープピープル」脚本家の回を見た。
岡田惠和中園ミホ尾崎将也が出演していた。


この中で比較的オリジナル脚本が多いのは岡田惠和だろうか。
彼らだけではないが、マンガや小説が原作で、それを脚本にしている
人が多い。


脚色という作業はすごく技術のいることで、マンガや小説を違和感なく
ドラマにするのは難しい。
それが得意な人は自信を持って脚色家を名乗ればよいと思うが、脚本家
と自称してはいけない気がする。


ドラマが社会的に強い影響力を持っていた時代には、市川森一や山田
太一や倉本聰あるいは向田邦子といった脚本家が活躍しており、次世代
に影響を与えている。


それらは作家性の強いオリジナル脚本が多く、マンガや小説をドラマに
したものは少なかったはずだ。
(断わっておくが、マンガや小説を原作にしたドラマが下で、オリジナル
脚本のドラマが上だと言っているわけではない)


今回「ディープピープル」に登場した脚本家たちに、そのような強烈な
作家性があるかといえば、私にはあまりないように見える。
彼らのドラマを見て、私も脚本家になろう、という若者が増えればいい
のだが。