ぼくたち、Hを勉強しています

ぼくたち、Hを勉強しています (朝日文庫)

ぼくたち、Hを勉強しています (朝日文庫)

インテリがエロ薀蓄を語り合うという、よく考えれば誰が得をするのか
わからない企画の対談本である。
さらっと読めて面白かった。


ところで、モテる、という言葉はどのように定義づけられるのだろうか。
多数の異性に人気があること、というのが一般的な意味か。


モテる人にも二種類あって、ひとつは天才型、もうひとつは努力型と
分類したい。


天才型というのは、本人が特に努力をしなくても、あるいは努力以上に
異性に人気があるタイプである。
こういう人はアイドルやタレントになりやすい。


努力型は、本人の努力と結果がほぼイコールである。
いわゆる「マメな男」というやつで、なんであのルックスで? という
人が美人や美男を連れている場合は努力型であろう。
(この努力にはお金も含まれる)


結局、美男美女は天才型、ブサイクは努力型ということか。


だが、本当に多数の異性に人気があるのは幸福かといえばそうではない
だろう。
アイドルは無数の異性に好意を寄せられるが、中には頭のおかしい奴も
いるだろうから、ストーカー被害などに遭う。


自分が好きな人に必ず好かれる、というのが真の意味でのモテであろう。
だから、とっかえひっかえ相手を変えたい人が意味するモテと、そんな
体力のない人が意味するモテは質が違うのではないか。


私は、そんなに体力のある人が多いとは思えないのだが、メディアは敢
えてそこを無視しているような気がする。





この本では、女性の露出が多くなったことと草食系男子が増えたことに
は関係がある、と書いてある。
女がきわどい恰好をすればするほど男は萎えていくのだ。
これは女の戦略ミスである。


性欲をそそるようなファッションで男を挑発すれば、肉食系男子しか集
まってこないだろう。最悪、DV男を引き寄せることになる。


そのカウンターとして「森ガール」というファッションが流行したのだ
ろうが、草食系男子の反応はどうだったのだろうか?