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見逃していたNHKスペシャル「明治神宮」を夜中に再放送していたので見た。
素晴らしかった。

一度参拝したことはあったが、100年前に本多静六らが実験的に作ったものとは
知らなかった。

時の総理大臣の大隈重信が、伊勢神宮のような杉林にすべきというのを、関東では
針葉樹はうまく育たないと反対して押し切った、というエピソードを紹介したあたりに、
現在のNHKスタッフの心意気が見え隠れする。（※個人の感想です）

また、調査に入る学者たちの表情の楽しそうなことといったらない。
もはや絶滅危惧種になったものが、そこかしこにいるのだから、専門家でなくとも
嬉しいだろう。
神域なので、ブラックバスやブルーギルを勝手に放流するバカがいなくてよかった。

こういう生物の多様性を保ち続ける仕事は、近視眼的な金儲けとは相容れない。
明治神宮だからこそ守られているのだろう。
そうでなければ、とっくにマンションが林立していたに違いない。

では、明治神宮と神社本庁≒日本会議の関係はどうなのだろう。
どのくらいの金が流れているのか、ちょっと気になる。

あと、江戸時代には明治神宮のあたりはどうなっていたかも、番組内で紹介して
ほしかった。
ググると、もとは井伊家の下屋敷だったらしい。
あんな広大な土地をどんなふうに使っていたのだろうか。

大都市にオオタカがいる森があるのだから、東京はすごい。
それを設計した明治の人たちも偉いと思う。
昭和や平成では、そうした事業はもうできないのだろうな。